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Habring²(ハブリング ツー)センター積算針のモノプッシャークロノグラフ

今回は現在伊勢丹新宿店にて展開中の<ハブリング2コレクション>より「Chrono ZM(クロノ ZM)」のご紹介いたします。

「クロノグラフ」と聞くと一般的にはインダイヤルを複数備えた計器的なデザインを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。しかしこちらの写真のモデルはインダイヤルは1つのみで非常にすっきりとしたデザイン、それに加えスタート、ストップ、リセットを1つのプッシュボタンで操作するモノプッシャーが特徴です。ケース径も36㎜と現行の機械式クロノグラフではかなり小ぶりなサイズで、控えめかつドレッシーと言えます。


このすっきり感に大きく貢献しているのがセンターに配置されたアロー型の60分積算計です。クロノグラフ機能を起動していない時はクロノグラフ秒針と完全に重なっているため、その存在はほとんど確認できません。そのため普段は三針時計のように時刻表示が見やすいのです。ちなみに「ZM」とはドイツ語の「Zentraler Minutenzähler」を略したもので、和訳すると中央から出ている分積算計のことを指します。



ETA7750は自動巻き、12時位置インダイヤルに30分積算計、6時位置インダイヤルに12時間積算計、3時位置にカレンダー、9時位置にスモールセコンドというのが基本的な形ですが、これらの機能を9時位置のスモールセコンド以外すべてを取り払い、そもそも組み込まれていなかった60分積算計を、すでに3本の針が陣取っているセンターに4本目の針として配置させています。
またローターを取り外すだけではなく、巻き止まりのある手巻式に変更しています。ゼンマイを巻き上げる際の巻き心地も全く違う、心地良いものになっています。これらベースキャリバーから全く異なるものに仕上げる一連の仕事は時計師としての確かな技術、機械式時計に関する豊富な知識、そしてクリエイティビティーがなければ到底なしえないことです。

細部にわたる徹底した実用性重視のHabring²の作品は実際にお手に取って頂くとよりその機能性や使いやすさを感じて頂けます。

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